7月14日にiPhone 6 5.5インチモデルの発売延期についてレポートされましたが、そもそもiPhoneなどスマホのインチとは、どの部分の長さを測定したものなのでしょうか?
画面サイズのインチとは、画面サイズの対角線の長さを測定したものを言います。
これは、スマホに限らず、TVやPCのモニターでも同じです。
インチとは、ヤード・ポンド法での長さの単位の一つで、1インチは2.54センチメートルで計算します。
ヤード・ポンド法とメートル法について
このヤード・ポンド法は、主にアメリカ合衆国など英語圏の諸国で使用されています。
かつてヤード・ポンド法を使用していたイギリスは、1995年にメートル法を採用し、2000年以降はヤード・ポンド法の使用を禁止しているそうです。
現在は、多くの国がヤード・ポンド法からメートル法へ移行しているため、今日ではアメリカ意外でヤード・ポンド法はほとんど使用されていません。
対してメートル法は、18世紀末のフランスで、世界共通の統一された単位となることを目指して制定されました。
長さの単位であるメートルと質量の単位であるキログラムを基準とする、十進法による単位系です。
日本では、1958年に尺貫法からメートル法に切り換えられましたが、明治期には、工業機械などにヤード法が使用されていました。
このような歴史的な経緯で、今日においても工業機械、特にコンピュータ関連の精密機器製品にはインチが使用されています。
iPhone 6のサイズについて
では、iPhone 6の画面サイズを見てみましょう。
iPhone6は、4.7インチモデルと5.5インチモデルの2サイズが発売されると言われています。
4.7インチの対角線の長さは、4.7×2.54=11.938㎝
5.5インチは、5.5×2.54=13.97㎝となります。
対角線の長さ=インチ数ということは、同じ画面面積でもその縦横比でインチ数が変わるということです。
つまり、正方形に近い形状の方が、対角線の距離も短いため、インチ数は正方形<長方形となります。
そのため、インチ数だけでサイズを判断するのではなく、縦横のサイズを調べておいた方が実際のサイズを想定しやすくなります。
iPhone6の4.7インチと5.5インチモデルのモックアップと、現行のiPhone 5sとを比較した動画を見れば分かりやすいですね。
iPhone 6は、4インチの5sに比べて大型化すると見られていますが、持ちやすくて使いやすいというiPhoneの特徴は残して貰いたいところです。