韓国紙『Korea Times』は、情報筋からの話により、サムスンは次世代iPhoneとLG G4のためのDRAMメモリチップを供給するために、AppleとLGとの取引に署名したと報じました。
数十億ドルとも噂される契約により、サムスンは、Appleの次世代iPhoneのために必要とするメモリチップの少なくとも半分を生産するものと見られています。
残りのチップに関しては、台湾の『TSMC』が受注し、供給するものと見られています。
サムスンは、従来のLPDDR3と比較して、2倍以上の密度と性能を提供すると言われている、LPDDR4メモリチップ(20nmプロセス)の量産を昨年12月に開始しました。
LPDDR4は、信号転送の距離を短くすることで電力を削減し、データ転送速度は現時点で3,200MT/secとなると見られています。
さらに、LVSTL(Low Voltage Swing Terminated Logic)と呼ばれる新方式が採用されるため、信号電圧、動作電圧共に引き下げられることも期待されています。
また、サムスンは、今春リリース予定のLGのフラグシップモデル『LG G4』用チップの100%を提供する予定であると伝えています。
Appleとサムスン、泥沼の法廷闘争に区切り
Appleとサムスンは、部品提供のために以前から提携していましたが、両社は数年前から10カ国で50件以上の訴訟問題を抱えるなど激しいライバル関係でした。
しかし、両社は、ここ数カ月の間で、米国以外の地域では訴訟を取り下げています。
両社の法廷闘争は、2011年にAppleが米国でサムスンを特許侵害で訴えたことに端を発します。そして、それに応じるようにサムスンも反訴したことで問題は激化しました。
参照元:MacRumors