先週、Appleは、iPhone6s/6s Plusに搭載されているTSMC製、Samsung製のA9チップの性能差が2~3%であることを主張しましたが、今週、その内容を裏付けるバッテリーテストの結果が報告されました。
『Ars Technica』は、iPhone6s/6s Plusの2モデルに搭載されているTSMC製とSamsung製両社のA9チップを使用して、バッテリー寿命を測定する独自テストを行いました。
テスト内容
バッテリーテストは、SIMカードを抜いた状態の最新のiPhone 6s / 6s Plusを使用して行われました。
iPhoneのディスプレイの明るさは、Spyder4Elite colorimeterを使用して200ニットに設定し、常時スクリーンをこの明るさに保ってテストされました。若干のアイドルタイム(無作業時間)があるもののCPUに集中的な負荷をかけて行われています。
テスト結果
画像元:arstechnica
テストの結果、『Wi-Fiブラウジング』、『WebGL』、および『GFXBench』で、TSMC製A9チップを搭載したiPhone6sに有利な性能差が確認されましたが。しかしながら、2つのiPhoneの性能差はわずかでした。
『Geekbench 3』のテスト結果からは、パフォーマンスに大きな差が見られますが、これは以前に報道されたように実際の利用を反映したものではありません。
『Geekbench』テストでは、両者のバッテリー寿命には28%の差が出ましたが、『Geekbench』を除く3つのテストでは、TSMC製、Samsung製両社のチップの性能差は2~3%以内に留まる結果となりました。
『Ars Technica』は、TSMC製チップ、Samsung製チップを搭載した双方のiPhone6sには、実際の利用において大きな差は無いと結論付けています。
Appleは、ユーザーによるTSMC製、Samsung製チップを搭載したiPhone6sのベンチマークテストは、正確な性能を測るにはサンプル数が少なすぎると見解を示しています。
『Ars Technica』によれば、Appleは、パフォーマンスの正確な結果を得るために十分なデータを保有していると説明しています。
参照元:arstechnica