Appleは、iOS搭載スマートフォンの最新モデル「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を日本など9ヶ国で9月19日に発売します。
このページでは、「iPhone 6」、「iPhone 6 Plus」について判明している新機能やスペックについてまとめています。
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デザイン
iPhone 6 / 6 Plusのデザインは、エッジのとれた滑らかなラウンドシェイプの背面パネルが特徴的です。
さらに、Apple史上最も薄いディスプレイにより、ボディをより薄くすることを可能にしています。
本体の素材には酸化皮膜処理された美しいアルミニウムが採用され、ステンレススチールとガラスの接合面が滑らかになっています。
カラーは、iPhone 5Sと同様にシルバー・ゴールド・スペースグレーの3色です。
iPhone 6は、4.7インチ(解像度:1,334 x 750)、iPhone 6 Plusは、5.5インチ(解像度:1,920 x 1,080)
iPhone 6は厚さ6.9mm、iPhone 6 Plusは7.1mmで、どちらもiPhone 5s(7.6mm)より薄くなっています。
Retina HDディスプレイ
iPhone 5sは、Retinaディスプレイでしたが、Phone 6/ iPhone 6 Plus は、Retina HD ディスプレイ(IPS液晶)を搭載しています。
両モデルとも、Retina HD ディスプレイで最大輝度500cd/m2、フルsRGBカラー規格、より広い視野角とより高いコントラストを実現しています。
ガラスは、耐指紋性撥油コーティングされた強化ガラス「Gorilla Glass 3(ゴリラガラス3)」を使用し、屋外での視認性を改善するための偏光板と共に、IPS液晶ディスプレイの上に重ねて使用されています。
また、新たに開発された「光配向プロセス」により、紫外線を使ってディスプレイの液晶を精密に配置し、液晶をあるべき位置に正確に並べられ、より美しく整列した液晶が、黒をさらに深く文字をさらにくっきりと映し出すと説明されています。
iPhone 6 Plus | iPhone 6 | |
液晶の種類 | IPS液晶 | IPS液晶 |
サイズ | 5.5インチ | 4.7インチ |
解像度 | 1,920×1,080px | 1,334×750px |
ピクセル密度 | 401ppi | 326ppi |
コントラスト比 | 1,300:1 | 1,400:1 |
テクノロジー
iPhone 6は、デスクトップクラスの第2世代64ビットアーキテクチャで設計されたA8チップ (クロック数:1.4GHz、GPUコア数:6)を搭載しています。
CPUとグラフィックスのパフォーマンスは、A7チップ(クロック数 1.3GHz、GPUコア数:4)より処理性能がアップしており、コア数もデュアルコアのため、大きくなったディスプレイや新機能などを同時に動かしてもパフォーマンスが低下することはないようです。
また、iPhone 5sから導入された、センサー類の処理を担当することでメインプロセッサの電力消費を抑える「モーションコプロセッサ」はM7からM8へ進化しました。
バッテリー容量については、記載がないため詳細は分かりませんが、おそらくiPhone 6は1810mAh、iPhone 6 Plusは2915mAhである可能性が高いようです。また、iPhone 6とiPhone 6 Plusでは、バッテリーの稼働時間が異なります。
iPhone 6 / iPhone 6 Plus バッテリー稼働時間目安
iPhone 6 | iPhone 6 Plus | |
オーディオ | 最大50時間 | 最大80時間 |
HDビデオ | 最大11時間 | 最大14時間 |
Wi-Fiでのインターネット利用 | 最大11時間 | 最大12時間 |
4G LTEでのインターネット利用 | 最大10時間 | 最大12時間 |
3Gでのインターネット利用 | 最大10時間 | 最大12時間 |
3Gでの通話 | 最大14時間 | 最大24時間 |
連続待受時間 | 最大10日間(250時間) | 最大16日間(384時間) |
カメラ
iSight(背面)カメラは、有効画素数は約800万画素(画素ピッチ1.5μメートル)とiPhone 5Sと同じですが、iPhone 6/6 Plusでは、「Focus Pixels」の採用によりオートフォーカス(AF)が早く正確になっているようです。また、状況に応じた色温度で発光するTrueToneフラッシュも継承しました。
iSightカメラは、写真撮影だけでなく、1080pのHDビデオ撮影や、より劇的なスローモーションビデオの撮影もできます。
また、進化した顔検出、露出コントロール、自動手ぶれ補正、光学式手ぶれ補正(iPhone 6 Plusのみ)が追加・刷新されました。
タイムラプス対応
iOS 8 の新機能であるタイマー機能とタイムプラス動画の撮影ができる機能が追加されました。
タイムラプスモードでは、シャッターボタンを押すことで、一定の時間、連続で写真を撮影し続けます。
そして、撮り終わると動画ファイルとして保存され、編集ソフトに取り込む必要もなく簡単にタイムラプス動画が完成します。
接続
iPhone 6 / 6 Plusは、カテゴリー4対応、最大150Mbps、CA対応などにより、高速な4G LTEネットワークに接続することができます。
iPhone 5sは、13のLTE周波帯数に対応しましたが、iPhone 6 / 6 Plusは、さらに広がり、最大20のLTE周波数帯に対応しています。
また、802.11acに対応で、従来の802.11nに比べて最大3倍のスピードを体感することが可能になります。
Touch ID
ホームボタンには、iPhone 5Sから引き続き、指紋センサー付きの「Touch ID」を搭載しています。
指紋のイメージは、レーザーカットのサファイアクリスタル製ボタンの表面を通してセンサーが認識し、皮膚の表面下を読み取って、詳細な指紋を取り込みます。
NFC搭載
iPhone 6/6 Plusでは、Apple Pay機能(NFC内蔵)が追加され、お財布機能が搭載されることになりました。
Apple Payとは、iPhone をかざすだけで品物やサービスの支払いができる「おサイフケータイ」のような簡単決済システムです。
クレジットカード情報をカメラで取り込むだけで、簡単に使用できるというメリットがあります。
Apple Payでの支払いは、指紋認証の『Touch ID』を行い、iPhoneを専用端末にかざすことで完了します。
ただし、日本では、NFCを使用した決済サービス「Apple Pay」が利用できるかどうか、はっきりとしたことは分かっていません。
NFCとは、近距離無線通信技術の国際規格で、TypeA/B、FeliCaなどに規格が分かれています。
FeliCaは、ソニーの独自規格で、日本ではSuica、Edy、おサイフケータイ、ポイントカードなどに利用されていますが、世界的に見れば、日本と東アジアの一部でのみ使用されています。
そのため、iPhone 6/6 Plusは、マイナーな規格であるFeliCaに対応しない可能性もあります。
仕様
モデル | iPhone6 | iPhone6 Plus |
初期搭載OS | iOS8 | iOS8 |
SoC | Apple A8 M8モーションコプロセッサ |
Apple A8 M8モーションコプロセッサ |
RAM | 不明 | 不明 |
パネル | 4.7インチ 1334×750 326ppi コントラスト比 1400:1 |
5.2インチ 1920×1080 400ppi コントラスト比1300:1 |
容量 | 16GB/64GB/128GB | 16GB/64GB/128GB |
カメラ | 800万画素 iSight 裏面照射型CMOSセンサ 1080pフルHD 60fps 強化された顔検出 像面位相差AF 動画撮影中の静止画撮影 720pHD 240fps F値2.2 True Toneフラッシュ バーストモード 前面カメラ:120万画素 |
800万画素 iSight 裏面照射型CMOSセンサ 1080pフルHD 60fps 強化された顔検出 像面位相差AF 動画撮影中の静止画撮影 720pHD 240fps F値2.2 True Toneフラッシュ バーストモード 前面カメラ:120万画素 |
フォーカス | Focus Pixel | Focus Pixel 光学手ブレ補正 |
動画撮影 | FHD動画 最大60fps スローモーション 最大240fps |
FHD動画 最大60fps スローモーション 最大240fps |
通信方式 | GSM/EDGE UMTS/HSPA+ DC-HSDPA CDMA EV-DO Rev. A Rev. B VO-LTE Wi-Fi b/g/n/ac NFC Bluetooth 4.0 |
GSM/EDGE UMTS/HSPA+ DC-HSDPA CDMA EV-DO Rev. A Rev. B VO-LTE Wi-Fi b/g/n/ac NFC Bluetooth 4.0 |
センサー | Touch ID, 気圧計 | Touch ID, 気圧計 |
対応周波数 | Band1(2100MHz) Band2(1900MHz) Band3(1800MHz) Band4(1700/2100) Band5(850MHz) Band7(2600MHz) Band8(900MHz) Band13(700MHz) Band17(700MHz) Band18(800MHz) Band19(800MHz) Band20(800MHz) Band25(1900MHz) Band26(800MHz) Band28(700MHz) Band29(700MHz) Band38(TD 2600) Band39(TD 1900) Band40(TD 2300) Band41(TD 2500) |
Band1(2100MHz) Band2(1900MHz) Band3(1800MHz) Band4(1700/2100) Band5(850MHz) Band7(2600MHz) Band8(900MHz) Band13(700MHz) Band17(700MHz) Band18(800MHz) Band19(800MHz) Band20(800MHz) Band25(1900MHz) Band26(800MHz) Band28(700MHz) Band29(700MHz) Band38(TD 2600) Band39(TD 1900) Band40(TD 2300) Band41(TD 2500) |
バッテリー | 最大14時間連続通話 最大10日間連続待ち受け 最大11時間ネット接続 最大11時間動画再生 最大50時間オーディオ再生 |
最大24時間連続通話 最大16日間連続待ち受け 最大12時間ネット接続 最大14時間動画再生 最大80時間オーディオ再生 |
重量 | 129g | 172g |
サイズ | 横72mm 縦146mm 厚さ6.9mm | 横77.8mm 縦158.1mm 厚さ7.1mm |
色 | シルバー、ゴールド、スペースグレイ | シルバー、ゴールド、スペースグレイ |
SIMカード | Nano SIM | Nano SIM |
採用されなかった機能
サファイアガラスディスプレイ
以前に伝えられた報道などでも、供給面の問題や、コスト、大画面にした際の割れやすさなどの諸問題により、サファイアガラスの採用は見送られるか、限定的に採用されるのではないかと言われていました。
今回は見送られたサファイアガラスディスプレイですが、Appleは、2年以内に同社製品全体をサファイアガラスに移行するのではないかとの指摘があります。
防水機能
同じく噂されていた防水機能も、採用されることはありませんでした。
日本では高い需要が期待できる防水機能ですが、海外ではそれ程の需要が見込めないことや、防水対応にした場合、SIMスロットの大幅な変更が必要となるため、生産性が下がり、コストが上昇することがネックになったのではないかと考えられます。
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