iPhone 6については、まだ正式発表前のため、新機能についてはあくまで推測の域を出ませんが、iPhone 6に搭載されると予想される新機能についてまとめてみました。
※追記(2014.09.10)9月9日(日本時間:9月10日)Appleはメディア・イベントを開催し、iPhone 6 / iPhone 6 Plusの発表を行いました。公開された情報については、『iPhone 6 /iPhone 6Plus 詳細スペックまとめ』で確認して下さい。
最新iOS8を搭載
スマホ内検索機能や予測変換機能が強化されたり、新クラウドストレージアプリの追加などの共有・同期機能が追加されるなど、iOS7から進化した「iOS8」が標準搭載されます。これにより、さらなる利便性の向上が期待されます。
A8チップはクアッドコアに
A8チップのスペックは、クアッドコア・20ナノメートル、クロック数は2.6GHz 1.4GHzとなる見込みです。
iPhone5sのクロック数は、1.3GHzだったので、さらなる処理速度が期待されます。この処理性能が向上することにより、電気消費効率が上がり、バッテリー消費の減少が望めるかもしれません。
また、64ビットアーキテクチャは引き続き採用されており、高性能を活かした新機能にも期待が高まります。
A8チップは、4.7インチモデルと5.5インチモデルではスペックが違うのではないかという噂があります。
サイズは、4.7インチと5.5インチの2種類
Sonny Dickson氏がTwitterで投稿した5.5インチと4.7インチのモックアップ画像
iPhone6は、4.7インチと5.5インチの2サイズになると報じられています。
従来までのiPhoneは、その他のメーカーがリリースするスマートフォンに比べて、小さく見辛いという声があったため、大型化を選択したと言われています。
また、アップルの情報に詳しいSonny Dickson氏は、自身のTwitterで「厚さは0.22インチ(5.58mm)」であることを発表しています。
さらに、その他の情報筋からもデバイスの厚さは、6mm前後になるとの情報があるため、信憑性は高いものと思われます。
この情報が事実であれば、現行最新モデルiPhone5s(7.6mm)に比べて約2mm程度薄くなることになります。
ディスプレイについて
iphone6では、Ultra Retinaスクリーンを搭載し、画面解像度は1704×960ピクセル、画素密度は4.7インチ版が416ppi、5.5インチ版が355ppiになるものと予想されています。これは、どちらも「Retina」ディスプレイの基準である300ppi以上を満たしていることになります。
画素密度(ppi)とは、1インチ当たりのピクセル数のことです。この数字が高いほど画面がきめ細やになり、繊細な画像を楽しむことができます。
また、ディスプレイにはサファイアクリスタルを使用すると言われています。
サファイアクリスタルは人工鉱物のため、採掘することなく、工場で生産することができる鉱物です。
サファイアクリスタルは傷に強く、iPhone 5 以降の機種でカメラの保護レンズに使われているほか、iPhone5sのTouch ID センサーにも使われています。
今まで限定的に使用していたサファイアクリスタルをディスプレイにも使用するのであれば、Appleはサファイアクリスタルを安定的に生産し入手できるようになったのではないかと考えられます。
ストレージ容量について
iPhone 6には、128GBモデルが登場するという噂があります。
ストレージ容量に関するリーク情報の中には、東芝から、128GBのNANDフラッシュモジュールが調達されるという、具体的な内容を伝えるものもあります。
ただし、128GBのストレージモデルは、5.5インチモデルのみに限られるようで、それに伴い16GBは廃止されることが予想されています。
iPhone 6は、4.7インチモデルと5.5インチモデルでストレージ容量が異なるとの見込みが大きいようです。
ストレージ容量予想
4.7インチモデル:32GB、64GB
5.5インチモデル:32GB、64GB、128GB
iPhone6ではLightningコネクタもアップデート
左がC10コネクタ、右がC48コネクタ。制御チップが小型化されていることが分かります。
Appleでは、iOSのメジャーバージョンアップと合わせて、Lightningコネクタを現行のC10、C11からC48コネクタにアップデートをし、よりハイクオリティな音楽トラックを扱える仕様にすることで、高品質な音源(ハイレゾ音源)の再生にも対応するのではないかとされています。
カメラは13メガピクセルのソニーExmor IMX220カメラセンサーを搭載か?
次期iPhone6には、ソニーの『Exmor IMX220』カメラセンサーが搭載される可能性が高いと噂されています。
ソニーの『Exmor IMX220』は、13メガピクセル、1/2.3インチのセンサーを採用しており、iPhone 5sで使用されている8メガピクセル、1/3.2インチのセンサーよりも性能が向上しています。
また、レンズの明るさは、F=2.2からF=2.0と明るさが増し、暗所などでの撮影もより楽しめるようになっています。
5.5インチ版には光学式手ブレ補正が搭載か!?
光学式の手ブレ補正は、CCDの画像を一度メモリに読み込み、次に撮影された画像と比較して、像のズレを画素をずらすことで補正する方式です。
ソフトウェア式に比べて手ブレの影響を減らせる上に、写真や動画を修正しないので、画質向上が期待できます。
一方、4.7インチ版には、オートフォーカスの速度を向上させ、電力消費を減らした新しいカメラが搭載されるとみられています。
ジオフェンシング機能が搭載される!?
ジオフェンシングとは、GPS機能を活用し、仮想的な地理的境界線をユーザーがあらかじめ設定することで、ユーザーが車に近づくと車に装備されている機能を作動することが出来たり、車に登録されたiPhoneなどのモバイル端末が信号を送ることが可能になる機能のことです。
これにより、iPhoneを所有するユーザーが車に近づくことで、車に触れることなくロックを解除したり、エアコンを作動させたり、トランクを開けることなどが可能となります。
iOS 7.1からの新機能「iOS in the Car」へのプラットフォームに利用されることも考えられます。
NFC機能・802.11ac対応になる?
リークされた基板画像により、NFC機能と802.11acに対応するのではないかと言われています。
NFCは、Near Field Communication(近距離通信)の略で、NFC通信規格を搭載している機器同士であれば、かざすだけで双方向通信を行うことが出来る機能です。
iPhone6にNFC機能が搭載されれば、おサイフケータイなどのモバイル決済が可能となります。
802.11acとは、2009年に規格化された無線LANの標準規格のひとつで、従来規格の11nと比べ、約11.5倍の高速化を実現しています。これにより、対応機種同士で通信を行えば、さらなる高速通信が可能になると予想されます。