6月24日(ブルームバーグ):米アップルのサプライヤーが中国で新型「iPhone(アイフォーン)」の量産を来月開始する。計画に詳しい複数の関係者が明らかにした。
同関係者によると、既存の機種よりも画面の大きい2機種を生産する。計画が公表されていないことを理由に匿名で語った。関係者2人によれば、一つは4.7インチの機種で9月ごろに小売業者に出荷される可能性がある。5.5インチの機種も生産の準備が行われており、同じ時期に提供される見込みという。
アップルの現行機種「アイフォーン5s」の画面サイズは4インチ。より大画面の新製品を準備しているのは、ライバルの韓国サムスン電子や台湾の宏達国際電子(HTC)が最大で5.7インチのスマートフォンを発売しているためだ。フォレスター・リサーチの試算によると、中国では大型画面の端末に需要が集まっており、2014年に販売されたアンドロイドOS搭載端末の4割は5インチを超える画面サイズだった。
アップルの広報担当、ナタリー・ケリス氏はコメントを控えている。
関係者の1人によれば、新型アイフォーンは従来の機種に比べて一段と丸みがあり薄型になる。5.5インチ型の生産は4.7インチ型に比べて複雑であるため生産効率の低下を招いており、量産に向けて克服すべき課題になっているという。
原題:Apple’s Larger IPhones Said to Start Mass Production NextMonth(抜粋)