iPhone6s / 6s Plusは、前モデルiPhone6 / 6 Plusに比べて厚く重くなりました。
iPhone6の重量は129g、iPhone6 Plusは172gでしたが、iPhone6sは143g、iPhone6s Plusは192gであるため、両モデル共に重量は約11%増となっています。
一部では、iPhone6sの重量増加の原因は、筐体に7000シリーズアルミニウムを採用したことによるものと指摘されていますが、実際には3D Touchディスプレイに起因するものであることが明らかになりました。
新アルミニウム合金採用でも、重量は微増
7000シリーズアルミニウムは、iPhone6の筐体に採用されていた6000シリーズに比べてわずかに密度が高いようです。
6000シリーズアルミニウムは、シリコンとマグネシウムを添加したアルミニウム合金でしたが、7000シリーズアルミニウムは、新たに亜鉛が添加されたアルミニウム合金です。
Appleは、iPhone6s Plusのアルミニウム合金は、6 Plusのものに比べて2g程度増加していると説明しています。
iPhone6sもiPhone6に比べて重量は増加していますが、こちらも微増に留めています。
新しいアルミニウム合金の採用が、iPhone6s Plusの曲げ問題に対処するものであることは明らかですが、これは重量増加の原因ではありません。
3D Touch搭載でディスプレイ重量は約2倍に
iPhone6s / 6s Plusのディスプレイは、iPhone6 / 6 Plusに使用されているものに比べて2倍の重さになるようです。
この重量増加の原因は、「3D Touch」ディスプレイを採用したことによるものです。
Appleは、圧力を測定するためにディスプレイアセンブリに新たなレイヤーを追加しましたが、これにより画面はやや厚くなり、重量も増加しています。
圧力の微細な変化を測定するために設計された容量性センサーは、ディスプレイのバックライトに組み込まれています。
iPhone6のディスプレイは12gでしたが、iPhone6sのディスプレイは29gであるため重量は倍増していることになります。
しかしながら、本体の重量差は、4.7インチモデルでは14g、5.5インチモデルでは20gであるため、ディスプレイ以外の箇所で軽量化が図られていることが分かります。
参照元:theverge