iPhone 6が登場した先週末、いち早く調査を行なった一部の批評家の間では、デバイスのバッテリ寿命に対して、失望する声が挙がりました。
しかし、技術系ウェブサイト『AnandTech』によると、iPhone6とiPhone6 Plusの2機種は、ベンチマークテストにおいて、その他のハイエンドAndroid端末に比べてもバッテリーは長持ちするという結果になったと伝えています。
また、バッテリー性能だけでなく、様々な分野のベンチマークテストを行い、その結果を公開しています。
ベンチマークテストの結果、iPhone 6 / 6 Plusは、GPUの性能や、JavaScriptの性能、バッテリ寿命の大幅な改善により、クアッドコアチップや2倍のRAMを備えた他のAndroid端末に比べても優れていることを示しています。
優秀なCPUの処理速度を印す
SunSpider 1.0.2を使用したベンチマークテストでは、iPhone 6 / 6 Plusが1位、2位を占め、続いて5sが入るという結果になりました。
iPhone 6のスコアは336.8、iPhone 6 Plusのスコアは343.8となり、A7チップから13%増加したことになります。これにより、A8チップは、CPU性能とグラフィックスにおいて、いくつかの重要な改良があったことが分かります。
3Dデータの処理性能の向上
さらに、AnandTechは、SunSpiderの結果を確認し、その他のグラフィックス・テストでも比較検証をしています。
3DMARKで、3D性能を測定した結果、3Dデータの処理性能にも大幅な向上があったと伝えています。
3D処理性能は、全ての面でiPhone 5sを上回り、性能が向上していることが分かります。
特筆すべきは、グラフィックスの面で、Nvidia Shield Tabletを除いた他のAndroid端末に比べて高い数字をマークしています。
さらに、GFXBench 3.0 T-REX HD(Onscreen)を使用して、グラフィックス性能を測定したところ、iPhone 6 は49.5 というスコアをマークし、Nvidia Shield Tabletを除く、すべての端末に勝るという3DMARKと同等の結果となっています。
しかしながら、こちらではiPhone 6 Plusのスコアは34.4で、5sに次いで4位となりました。
大幅に向上したバッテリー性能
バッテリー性能についても大幅に向上し、iPhone 6 Plusより高いスコアを示したのは、Huaweiの『Ascend Mate2』だけです。
また、4.7インチのiPhone 6は、Huawei『Ascend Mate 2』、『iPhone 6 Plus』、『HTC One (E8)』、モトローラ『Moto G』に続いて、第5位にランクインしています。
iPhone 6は、1810mAhのバッテリーを搭載しているとみられ、11.47時間というスコアをマークしていますが、HTC One M8(2,600 mAh)や、サムスン Galaxy S5 (2,800 mAh)などの優れた性能を持つスマートフォンに比べると、バッテリーサイズは小さいようです。
一方、iPhone 6 Plusは、2915mAhという屈強なバッテリーを搭載しているようです。
ただし、これらの実験結果は、あくまでも模擬的なものです。そのため、実際のバッテリ寿命は使用方法によって異なります。
参照元:AnandTech