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Appleは、2016年にリリース予定の次世代iPhone(iPhone7)に搭載されるLCDドライバ ICを『Synaptics』に注文したことを『DigTimes』が報じています。
『DigTimes』は、業界筋からの情報としてAppleが自社開発するタッチおよびディスプレイドライバー統合(TDDI)チップの生産が予定より遅れていることが原因であると示唆しています。
昨年9月、『Synaptics』は、iPhoneに搭載するLCDドライバICの唯一のサプライヤーだった『ルネサスSPドライバ(RSP)』を買収しています。
『Synaptics』は、『ルネサスSPドライバ(RSP)』を買収して以来、唯一のサプライヤーとして、Appleの他にもGoogle、HTC、Microsoft、Samsung、Sonyなどのスマートフォンメーカーに対し独占的に供給しています。
今年3月、『Synaptics』は、クラス最高の静電容量式タッチ性能とより薄く、より明るいディスプレイを可能にする、スマートフォンやタブレットのためのTDDIシングルチップ・ソリューションを発表し、7月にはサンプル出荷を開始しています。
しかし、Appleは、『Synaptics』がiPhone7に搭載するチップが準備不足であることを理由に、従来のディスプレイを採用する可能性があります。
iPhone7でホームボタンがなくなるのは時期尚早
Appleは以前に、Touch IDセンサー統合型ディスプレイ技術(TDDI)と呼ばれる「Touch ID」内蔵型ディスプレイを開発するために設計シニアエンジニアを募集しています。
また、Appleは、過去数年に渡ってTouchIDとトラックパッド機能を搭載したディスプレイに関する複数の特許を申請しています。
しかしながら、iPhoneからホームボタンを取り除き、ボタンをディスプレイに統合することは大規模な再設計を必要とするため、次世代iPhone(iPhone7)からホームボタンが無くなると考えるのは早計であると『MacRumors』は説明しています。
参照元:MacRumors