本日、Appleは、USPTO(米国特許商標庁)に、iOSデバイスのホームボタンで利用するためのリキッドメタルの特許を含む、40の特許を新たに申請しました。
リキッドメタルは、高い強度と耐腐食性、軽量で展性に富むといった数多くの特徴を持つ合金です。
Appleは、以前からリキッドメタルに高い関心を示している
Appleは、2010年以来、毎年リキッドメタルテクノロジー社とリキッドメタルを使用するための独占契約を更新しています。
この技術は、以前からiPhoneに付属されるSIMカード取り出し工具に採用されると噂されていました。
その他にも、リキッドメタルをiPhoneの筐体に使用するという噂が出ていたようですが、材料費が高くつくなどの理由から、すぐに実現することはないと考えられています。
今回の特許は、リキッドメタルのわずかに変形する高弾性が、感圧ホームボタンのための素材として理想的であることを示唆しています。
チタンやステンレス鋼のような素材であれば、不可逆的に変形する可能性があるため、ホームボタンに悪影響を及ぼすことになりますが、リキッドメタルであれば弾力性を保持することが可能です。
今回、特許申請された設計は、基板上に配置されたドームスイッチを使用する従来のホームボタンに比べて製造が容易になると伝えられています。
iPhone SE、iPhone 7への採用は難しい
今年、リリース予定のiPhone SE、iPhone 7、および9.7インチのiPad Proを含む次世代Apple製品には、リキッドメタルが採用されることはないでしょう。
しかしながら、Appleの継続的なリキッドメタルの契約更新や今回の特許取得は、将来のApple製品に使用される可能性を示すものです。
Appleは、これまでにもリリース前の製品に関する特許を事前に取得しています。
そのため、将来のiPhoneにリキッドメタル製のホームボタンが搭載される日も近いと考えられます。
参照元:macrumors