今年9月にリリースされたiPhone6sに搭載されているA9チップは、『TSMC』と『Samsung』の両社によって供給されていますが、ベンチマークテストの結果から2つのチップには性能差があることが明らかになっています。
『G for Games』は、新たに入手した投資銀行のレポートを根拠に、Appleが来年リリースする予定の次世代iPhoneに搭載されるA10チップは、『TSMC』が独占供給するだろうと伝えています。
ここ数年のAppleの傾向から見れば、特定のコンポーネントを単一サプライヤーに依存するのは非常に珍しいことです。
しかし、『TSMC』は、Appleの期待に応えることが出来るだろうと『G for Games』は説明しています。
2015年の、『TSMC』の株価は約4.2%上昇しましたが、一方で、『Samsung』は株価を4%程度下落させています。
HSBC、TSMCがA10チップを独占供給すると予想
先日、HSBC※は、市場分析を改定しています。『TSMC』の株価を「ニュートラル」から「買い」格付けに見直し、同社の目標株価を148NTドルから、165NTドルに上方修正しています。
※HSBCホールディングスは、イギリス ロンドンに拠点を置く、世界第4位の金融グループ。
HSBCは、2016年にはAppleからA10チップの受注を『TSMC』が100%獲得するだろうと予測しています。
さらに、2016年の『TSMC』の売上高は3億ドルになると予測しています。また、2017年は、上記を踏まえて10億ドルに達すると予測しています。
2015年における『TSMC』のAppleへの売上依存度は14%でしたが、2016年には24%に上昇すると予想されます。
これにより、2016年の『TSMC』の収益成長率は約7.9%上昇する見込みです。
参照元:G for Games