スイスの金融機関『Credit Suisse』のレポートによれば、AppleはiPhoneの部品発注を10%程度削減しているようです。
「部品発注の削減は、iPhone6s用の需要低迷によるものとみられる。Appleの2015年第4四半期(10~12月)の生産台数は8000万台以下となり、2016年第1四半期(1~3月)の生産台数は5500~6000万台になると推定される。」
「我々は、このような調整が、iPhone6s / 6s Plus周りの落ち着いた売れ行きを反映したものであると信じている。」
また、『Credit Suisse』は、Appleの2016年におけるiPhone6sの推定販売台数を2億2200万~2億4200万台に見直しました。
なお、2017年の販売台数は2016年に比べて6%程度増えると見込んでいます。
しかし、『Credit Suisse』は、投資家に対してAppleの株式を売却するのではなく、「下落傾向で買うように」と勧めています。
「我々は、しばらくの間、Appleの株が100~130ドルで推移すると認めているが、株価の下落は魅力的なエントリー・ポイントを作るものだと信じている。」
「Appleの急速なインストールドベース(ユーザー数)成長の余地は、数四半期後の将来のアップグレードを促進させるだろう。さらに分割支払い方式により、iPhoneユーザーのアップグレード率は加速するはずだ。」
Appleの株価は、11月10日(米国時間)午後の取引で約3.5%減少しました。
日本では、ジャパンディスプレイ(JDI)などのメーカーがiPhoneサプライヤーとして液晶ディスプレイを供給していますが、Appleの部品発注削減により、業績に影響が及ぶものと予想されます。
参照元:CNBC