英国誌『The Telegraph』によると、英国の電力技術会社『Intelligent Energy』は、充電なしで最大1週間の利用を可能とする水素燃料電池内臓のプロトタイプiPhoneを開発したと伝えています。
『Intelligent Energy』が特許を取得した燃料電池システムは、水素と酸素を化合し、科学反応させることで電気を生成する技術です。廃棄物は、水蒸気と少量の熱しか出さないというクリーンなエネルギーです。
同社は、UPPと呼ばれるモバイル用水素燃料電池を発売していますが、その燃料電池をiPhone6のサイズや形を変えることなく、既存のバッテリーパックと共に内蔵することを可能にしています。
燃料電池内蔵のプロトタイプiPhoneにおいて、水素ガスは、ヘッドフォンソケット経由で供給されるようです。
通常のiPhone6と比較して表面上の唯一の違いは、微細な水蒸気を逃がすための本体背面に空けられた穴だけです。
『Intelligent Energy』は、Appleと密接な協力関係にあるとみられていますが、同社の最高責任者 Henri Winand氏は、Appleと共同開発を行っているという噂についてコメントを拒否しました。
市販化が待たれる水素燃料電池
『Intelligent Energy』は、現在、カートリッジの販売価格について検討していると述べています。
同社幹部は、この技術により、年間3,000億ポンド(約56兆円)の市場価値があると試算しています。
同社は、市販化を視野に入れ、に水素燃料電池技術を用いたスマートフォン向け使い捨てカートリッジを開発している模様です。
水素燃料電池が商品化されれば、近い将来、スマートフォンの充電で悩むことがなくなるかもしれません。
参照元: The Telegraph