今年9月に発売されると言われている新型iPhoneの液晶パネルや半導体を生産する、電子部品メーカーがお盆休みを返上して増産態勢に入ったようです。
以前にも、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、Appleは「8月からiPhone6を7,000万~8,000万台製造する」と報じていましたが、今回の報道はその生産計画に向けての一環だと見られます。
今回、Appleから発注を受けた部品メーカーは、液晶パネルに関しては、ジャパンディスプレイ(JDI)とシャープとみられています。
ジャパンディスプレイは12年4月、ソニー、東芝、日立の中小型ディスプレイ事業を統合して発足した会社です。
Appleが公表しているiPhone販売は、13年3月期までの1年間で1億3810万台に対し、14年3月期までの1年間は1億5970万台となり、販売規模は拡大している模様で、ジャパンディスプレイのアップルへの依存度は高まる状況となっています。
また、以前にAppleから新型iPhone 6の受注を獲得できない可能性があると報じられたシャープも、「すでに7月から亀山第1工場(三重県亀山市)で生産を始め、稼働率は9割超」という関係者からの情報が出ています。
半導体は、東芝のデータ保存用「NAND型フラッシュメモリー」、ソニーのカメラ画像処理用半導体「CMOSイメージセンサー」が採用されたようです。
どちらの企業も休日返上で生産ラインを動かすものと見られています。