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Appleの商取引に詳しい情報筋によると、同社は来年のiPhoneリリースに間に合うように有機ELディスプレイ(OLED)の増産を議論するため、12月から韓国のディスプレイサプライヤー『LG電子』と『Samsung』に接触していたことを『Nikkei Technology』が報じました。
以前に伝えられた噂では、2018年にAppleがiPhoneに有機ELディスプレイを搭載するというものでしたが、今回のレポートによると1年前倒しとなる見込みです。
なお、有機ELディスプレイは、技術的な供給制約があるため、特定のハイエンドモデルに限定されるのではないかと言われています。
また、Appleは、有機ELディスプレイの曲がるという特性を活かして、湾曲したディスプレイをiPhoneに適合させるのではないかと考えられています。
2017年の実用化には否定的な意見も
しかし、記事では、2017年にiPhoneへ実用化される見通しは不透明であると否定的な意見で結論付けています。
Appleは、早い時期に有機ELディスプレイ搭載製品を市場へ投入することを望んでいるようですが、ディスプレイメーカーに対して、型にはまらないデザインとディスプレイの信頼性を検証するための時間が足りないため、来年の実用化には間に合わないことが予想されます。
アナリストは、2017年のiPhoneの売上げは横ばいになると予想していますが、Appleは、それを打開すべく有機ELディスプレイを次期iPhoneの目玉として計画していることが見て取れます。
それ以降に報じられた噂もまた、既存のLCDディスプレイサプライヤーである『LG電子』と『Samsung』が、有機ELディスプレイの初期受注を担うという先の主張を裏付ける内容でした。
事実、Apple Watchのディスプレイサプライヤーである『LG電子』は、莫大な資本を有機ELディスプレイ工場の増設に投入しています。
また、台湾の『Foxconn』傘下になることで決着がついた『SHARP』も、有機ELディスプレイの開発に取り組んでいると言われています。
参照元:appleinsider