Appleの次世代iPhone(iPhone6s)には、Apple Watch Sportに採用されている「7000シリーズアルミニウム」が採用されると噂されていますが、YouTube上では、『Unbox Therapy』による、7000シリーズアルミニウムを採用したiPhone6sケースに関する検証・実験動画が公開されています。
先日、『Unbox Therapy』は、iPhone6sの背面パネルのサイズを検証する動画を公開し、本体の厚みが増すことを明らかにしたばかりです。
昨年のiPhone6の発売直後に、iPhone6 Plusが曲がるという報告により、曲がり問題が表面化しましたが、iPhone6sは、耐久性の向上を図るために若干厚みが増した肉厚なケースになると見られています。
新たに亜鉛が含有される
Appleは、Apple Watchのリリース時に、7000シリーズアルミニウムを新たに生み出したことを発表しています。
7000シリーズアルミニウムは、標準的な合金よりも60%程度強く、驚くほど軽量で、表面に陽極酸化皮膜処理を施しているため、キズや腐食に強くなっているとWEBサイト上で説明しています。
動画では、蛍光X線分析装置を使用して新素材アルミニウムの構成元素を検証し、その詳細な情報を提供しています。
検証の結果、7000シリーズアルミニウムには、92.8%のアルミニウム、0.061%の鉄、0.911%のマグネシウムの他、6000シリーズアルミニウムには含まれていなかった亜鉛が6.1%添加されているようです。
iPhone6sケース、2倍以上の圧力に耐える
動画では、iPhone6のケースは、30ポンドの圧力で折れ曲がっていますが、iPhone6sのケースは、約80ポンドの圧力まで耐えています。
7000シリーズアルミニウムは、耐久性が向上する反面、生産コストが上昇すると言われています。
Appleがそれを押してでも、7000シリーズの採用に踏み切ったということは、昨年の曲げ問題を重大なものとして受け止めていることの表れだと考えることが出来ます。
iPhone6sに採用される7000シリーズアルミニウムが、Apple Watchのものと全く同じものであるかは不明ですが、新素材アルミニウムの採用により、強度が増すことは間違いなさそうです。
参照元:Unbox Therapy