ベンチマークテスト結果 左:TSMC製A9チップ、右:Samsung製A9チップ
以前に報じられた内容から、iPhone6s/6s Plusに搭載されているA9チップには2種類のプロセスが存在し、それぞれサイズが異なることが判明しています。
Samsung製のA9チップは14nmFinFETプロセス、TSMC製のA9チップは16nmFinFETプロセスを使用して開発されています。
これまでは、2つのA9チップの性能差は明らかになっていませんでしたが、新たに公開されたベンチマークテストの結果により、それぞれの性能差が明らかになりました。
ベンチマークテストの結果、A9チップの性能は、Samsung製に比べてTSMC製の方が高い数値を示すことが判明しました。
また、最近行われたバッテリーテストの結果でも、TSMC製A9チップを搭載したモデルは、Samsung製A9チップを搭載したモデルに比べてバッテリー寿命が長くなることを示唆しています。
しかし、『MacRumors』は、このようなテスト結果に対して、データ数が少なく別の要因も考えられるため、A9チップの違いを単純に比較することは困難であると警告しています。
バッテリー寿命、約2時間も違うという報告も
アメリカ最大級の掲示板『Reddit』に投稿された、iOSデバイスのベンチマークを測定するアプリ「Geekbench 3」のテスト結果によれば、TSMC製A9チップを搭載したiPhone6s Plusのバッテリー寿命は、Samsung製A9チップを搭載したiPhone6s Plusに比べて約2時間も長く持続したようです。
ベンチマークテストは、どちらのiPhoneも同じバックアップ、同じ設定で、1回だけでなく数回行われたようですが、結果は全て同じだったようです。
A9チップ搭載比率
先日、iPhone6s/ 6s Plusに搭載されているA9チップのメーカー別搭載比率が公開されています。
iPhone6sに搭載されているA9チップは、TSMC製が78.27%、Samsung製が21.73%という結果でした。
iPhone6sとは対照的に、iPhone6s Plusは、TSMC製が43.19%、Samsung製が56.81%となり、若干Samsung製のA9チップ搭載モデルが上回る結果となっています。
参照元:MacRumors