市場調査会社InfoScoutは、『PYMNTS.com Mobile Innovation Project 2015』において、AppleのNFC機能を利用したモバイル決済システム『ApplePay』の採用は「非常にゆっくり」であると報告しています。
NFCシステムを継続的に使用しているのは、iPhone6ユーザーの6%という結果となり、85%のiPhone6ユーザーはAppleのNFCシステムを使用していないということが判明しました。
また、その他の9%のユーザーは、『ApplePay』を実際に利用した結果、使用方法が分からなかったり、どの店舗で利用出来るか分からないなどの理由で、商品の購入にまで至っていないようです。
この統計は、1,188人の参加者を対象として、先週3日間の調査に基づき割り出されています。
ApplePayは、NFC機能が搭載された端末でのみ利用可能です。Apple WatchもNFC対応となるようですが、現時点で、NFCを搭載しているApple製品は、iPhone6、iPad Air2、iPad mini3に限られます。
また、店舗側もApplePay読取り端末を導入していなければ、実際に利用することが出来ません。
しかし、iPhone5、5s、5cのようなNFC機能を搭載していないような古い端末でも、Apple Watchが仲介することでApplePayを利用することが出来るようになります。
セキュリティ上の懸念を報じるメディアとは反対に、調査対象の利用者のほとんどが使いやすく安全という意見であるとレポートは述べています。
今回、Appleは、ApplePayを新規導入する14の新しいパートナーを発表しました。今後、未だApplePayの採用に至っていない企業に対して徐々に導入を促すようです。
また、ApplePayに参加する金融機関の数は150となり着実に増加しています。
今後、AppleWatchの発売により、ApplePayの普及は進むのか、また、Felica対応の店舗が多数を占める日本にも上陸するのかが注目されます。
参照元:AppleInsider