今年6月にWWDCで「iOS 8」が発表されてから約3か月半、Appleは、米国時間の9月17日(日本時間18日午前2時)、予定通りにiOS8のリリースを開始しました。
今回のiOS8は、iOS7からのメジャーアップデートとなります。
iOS 7では、UIの一新を図ることで、フラットデザインになり、見た目が大きく変わりましたが、iOS 8では、iOS史上最大規模の機能追加と改善が行われます。
iOS 8の新機能
iOS 8 は、iOS 7のデザインを引き継ぎ、写真アプリに強力なスマート編集ツールや検索機能、メッセージ アプリにはTap to Talk音声や写真・ビデオのスワイプ送信、位置情報共有など既存アプリの大幅強化に加え、Touch ID指紋認証APIの開放、他社製キーボードアプリ対応などサードパーティ開発者へのAPI解禁、Apple独自の予測入力機能『Quick Type』の搭載、家族最大6人までがコンテンツを簡単に共有できる『ファミリー共有』、健康・フィットネス情報を一元管理するヘルスケアアプリ『HealthKit』、家電や鍵をコントロールするアプリのための『HomeKit』、どんな種類のファイルもアップロードして保存できる『iCloud』、アプリやデバイス間の連携をさらに強化する拡張性などの新機能や改良が行われました。
国内では、ジャストシステムがATOKのiOS版を提供することを表明しています。
iOS 8のアップデート方法
9月19日から発売されるiPhone6/6 Plusには、iOS8がプリインストールされていますが、従来の対応機種は各自でアップデートする必要があります。
iOS8でサポートしているデバイスは以下の通りです。
- iPhone4s、iPhone5、iPhone5c、iPhone5s、iPhone6、iPhone6 Plus
- iPad2、iPad3、iPad Retina、iPad mini、iPad Air、iPad mini Retina
- 第5世代iPad Touch
更新ファイル(アップデータ)は、オンライン経由で配布され、アップデート作業はパソコンと接続してiTunes経由で行うか、iPhone単独でワイヤレス経由(On The Air)で行います。
アップデート時に、データが破損する可能性があるため、バックアップは必ずとっておくようにしましょう。
また、不要なアプリやデータを整理して、出来るだけ軽くしておくことをおすすめします。
日本語版iOS8の更新ファイル(アップデータ)は、1.1GBですが、インストールするにはiPhone本体に5.7GB以上、iPad本体に6.9GB以上の領域が必要となります。
また、ダウンロードとインストールには30分弱程度の時間がかかるようなので、時間の余裕を持ってアップデート作業を行うとよいかもしれません。