画像元:9to5Mac
今秋9月頃の登場に期待が膨らむiPhone 7/7 plusについて、Apple側から正式な発表はまだありません。
そんな中、さらにその先の新機種にあたるiPhone 8シリーズに、高解像度・低消費電力の有機ELディスプレイを搭載するのではないかとの報告があるようです。
ディスプレイ生産受注が約4倍増
Appleに部品を供給しているアメリカのディスプレイ製造大手のApplied Materials(アプライド・マテリアル社)の2016年第2四半期決算から、ディスプレイ製造装置部門の受注額が前年同期の1億8,000万ドル(日本円で約200億)から、7億ドル(日本円で約770億)と約4倍に急増していることが分かります。
Applied Materialsによると、有機ELディスプレイを作るためには少なくとも9カ月はかかるそうで、大量受注に応じるべく有機ELディスプレイの製造のための設備の入れ替えにすでに着手しているとのこと。
もともと来年発売されるであろうiPhone8シリーズに有機EL(OLED)ディスプレイが搭載される噂はありましたが、それを裏付ける情報である可能性は大いに高いといえるのではないでしょうか。
有機EL(OLED)ディスプレイとは
2017年度秋発売が予想されるiPhone 8シリーズに搭載が噂される有機ELディスプレイは、発光する性質をもつため、従来機の液晶ディスプレイに搭載されているバックライトが不要になるので、薄く作ることが可能となります。
また、色鮮やかでコントラストが高い高解像度の映像を表示できるのに、省電力なのでバッテリーの持ちが良くなるなど様々なメリットがあります。
しかし、液晶ディスプレイと比較すると有機ディスプレイの方が製造工程が複雑となるので、なかなかスマホディスプレイとしては普及していないのが現状です。。
有機ELディスプレイ製造に向けた巨額投資
すでに2015年11月には韓国LGも有機ELディスプレイパネルを製造するための新工場の建設を正式発表しています。
今後のスマホ用ディスプレイが液晶から有機へシフトしていくと見据えての、総額10兆ウォン(日本円で約1兆600億)を超える巨額な設備投資を行い、Appleからの受注に対応するようです。
また、サムスンやジャパンディスプレイなども同様に、iPhone8の受注を見据えてディスプレイ製造設備への投資額を増やしていると報じられています。